「Home」


忙しない人ごみの中を
僕は一人歩いていた
生暖かい風の吹く地下鉄のホームで
硝子に映るのは独りの子供

帰りたい帰れない
帰れない帰りたい
赤い西日も青い空も白い雲も見たけれど
黒い夜と金の朝焼けは見れなかった

帰りたい帰れない
帰れない帰りたい
懐かしいあの街へ


空っぽの部屋の中で
僕は一人立ち竦んでいた
冷たい空気に震えながら
膝を抱えたのは独りの子供

帰りたい帰れない
帰れない帰りたい
赤い西日も青い空も白い雲も見たけれど
黒い夜と金の朝焼けは見れなかった

帰りたい帰れない
帰れない帰りたい
あたたかいあの街へ