R指定だけはご勘弁ください。





Phantom Magician 日談 5





抱きしめて貰って。
キスをして貰って。
リーマスの腕の中で泣きじゃくる。
そうすることができる。
これほどの幸福が一体他にあるだろうか?

人気のない夜の空き教室で、あたしはリーマスに飛びついた姿勢のまま、 もう何度目になるか分からない自問自答を繰り返していた。


……」
「リーマス……」


お互いに見つめ合うことができて。
呼べば返事が返ってきて。
そんな、恋人同士なら当たり前の、些細なことが、こんなにも嬉しい。



「リーマス」


嬉しい。


「……
「……リーマス」
「……
「…………」


嬉しい……のだが。
一体いつまでこうして抱き合っているんだ、あたし達は!?

嬉しさ満点の蕩けるような笑みを浮かべるリーマスに、 そろそろ放して、だなんて言えるはずもなく。
あたしは気が付けば大層不自由な姿勢のまま、すでに3時間くらいじっとしていた。

ぶっちゃけ、腰と腕と首が痛い!
そして、冬の夜中の空き教室、だなんて寒くて仕方がない!
同じテンションでずっといられるなら、そもそも気になんかならないだろうけど、無理だって。
少女漫画でもあるまいし、あんな乙女チックなテンションでずっといられないって。

いっそくしゃみの一つでも出てくれれば、リーマスも気遣ってくれるのだろうが、 生憎、こんな時にも平常運転なあたしの鼻はうんともすんともいってくれなかった。(畜生)


「…………っ」


世のヒロインの皆様は一体どうやってこの窮地を脱するのだろう!?
だって、凄いピンクのふわっふわした空気なんだよ?
これをぶち壊さずに、どうやって通常モードに戻していくの!?
いや、リーマスさえ手を放してくれれば戻れるかもしれないんだけど、 この人、ちっとも放してくれる気ないんだけど。
寧ろ、身じろぎでもしようものなら、力を入れてそれを阻止しようとしてくるんだけど!?

なにしろ、彼にしてみれば、ずっと想い続けていた相手(?)が飛び込んできたのだ。
そりゃあ、逃がすまいとするのは分かる。
分かるのだが、でも、流石に空気を読んで我慢するのにも限度があって。

こうなれば、仕方がない。


「……リーマス、あのね?」
「なんだい?」
「そろそろ、部屋、行かない?」
「…………っ」


感動の再会ぶち壊してでも、これはもう率直に言うしかない、と腹を括ったあたし。
すると、リーマスは大きく目を見開いた後、「それもそうだね」と、 さっき以上にピンク色の幸せオーラ全開で笑った。

そのことに、「あれ?」と首を傾げたあたしだったが、 最初の死人みたいな顔色が嘘のように血色の良くなったリーマスは、 あたしの戸惑いなんてまるで気づかなかったらしく、 あろうことか、あたしを横抱き(所謂お姫様抱っこだ)にした状態で立ち上がるという離れ技をやってのけた。


「!?うぇ!?」


嘘だろオイどんな筋肉してるんだ!?と驚愕も露わなあたしだったが、 思わず見上げたリーマスの笑みが、それはもう目の毒って位に色気たっぷりなことを受けて、石化する。


「〜〜〜〜〜」


カァーッと我知らず頬に熱が集まり、心がざわざわと落ち着かない。
がしかし、そんなあたしの挙動不審な姿はリーマスのお気に召すものだったらしく、 彼が満足げに笑みを深めたのが、雰囲気で分かった。
が、え?
待って待って待って?
え、ちょ、え?

その表情の意味するところが嫌でも分かってしまい、 待って!心の準備させて!!と心臓が早鐘を打つ。
いや、確かに部屋に行こうとは言ったよ?
でも、寝室に行こうBetween the Sheetsと言った覚えはないんだけど!?
マスター!あたしそんな意味深なカクテル頼んでませぇーん!!


「りりり、リーマス、あの、その、お、落ち着こう?」
「?私は十分に落ち着いているよ?落ち着くなら君の方だろう」
「いやいやいや!まだ落ち着き足りないよ!
縁側でお茶啜ってるおじいちゃん並みの落ち着きを持とう!」


恋人同士ならそういうことももちろん想定内なのかもしれないが、 生憎、こっちはリーマスの笑顔だけで胸一杯なのだ。
これでいやんvな展開になんぞなってしまった日には心臓がもたない!死ぬ!!

全力で回避しようとしたあたしだったが、流石のリーマスもあたしの拒否っぷりが分かったのだろう、 「……嫌なのかい?」と捨てられた子犬のような、それは切ない瞳でこっちを見つめてきた!
もちろん、あたしがその表情に弱いことは熟知した上で、である。


「〜〜〜〜〜っ」


進退窮まり、脂汗をだらだら流したあたし。
すると、その次の瞬間、


『はい、それアウトぉおぉぉおぉー!!』
「「!?」」


剛速球と化した黒い毛玉――我らが頼れる案内人がリーマス目がけて飛んできた。
びゅん、と風を切り裂く音がしたが、そこは持ち前の運動神経を生かし、 バッとギリギリで避けるリーマス。
おかげで、轟音と共に壁に着地することになったスティアは大層大きな舌打ちをしていた。


「って、オイ!今、完全に殺気籠ってなかった!?」
『ええ?“人が頑張ってる時にイチャイチャしやがって、このリア充が!
脳天に風穴開けて地獄に落ちろ!なんでもいいから死ね!!”なんて思ってないよ?』
「籠ってるじゃねぇか、それ!」
『いやいや、僕はただR指定になっちゃうのを必死に防ごうとしただけの善良なる一市民だよ』


さっき、凄まじく感動的に別れたはずなのに、 あたし達はどこまでも通常運転だった。

が、リーマスにしてみれば、ぎゃーすか騒いでいるのはあたしだけで。
スティア同様、それはもう不機嫌マックス状態になったリーマスは、 「どういうつもりだい?」とそれはもうドス黒いオーラ全開になった。


「ねぇ、?」
「っぇ!?」


何故かあたしに向けて!
さっきの甘々スウィ〜トな空気も居た堪れなかったが、 魔王も真っ青なプレッシャーも性質の悪さで言えば甲乙つけがたい。


「あ、あたし!?」
「君の使い魔と君はツーカーで心を通わせているんだろう?
ということは、『彼が私の邪魔をする』=『君が邪魔をする』ってことじゃないか」
「うええぇ!?」


いや、まぁ、ちょっと勘弁してくださいと思ったのは確かだし、 スティアの登場で一気にそういう空気がなくなったことに感謝もしているが。
でも、ここで当たられるのはちょっと理不尽なんじゃないかなぁ!?

なにしろお姫様抱っこ状態なので、逃げようのないあたしは、 文句も言えずにどうにかこうにかリーマスを宥める方法がないか頭を巡らせる。
が、しかし、あたしがそれを思いつく前に、 その場に第三者(第四者?)の声が割って入ってきた。


「お取込み中申し訳ないが……。今が何月何日なのかを是非教えてくれないか?」
「「!」」


ばっと、声のした方へ顔を向ける。
そこには、さっきと変わらずに豪奢な金縁の鏡が鎮座していて。
そして、


「……サラ!?」


にこやかに笑みを讃える銀髪の美少年が、そこに立っていた。







「君は……?」


見知らぬ少年が音もなく登場したことに、リーマスの声に緊張と警戒が混じる。
人一倍感覚に優れているリーマスのことだ。
彼が唐突に、突然に姿を現したのだということを理解してしまったのだろう。
だが、それはこのホグワーツではありえないはずのこと。
姿現しなんて、ここでは望むべくもない。

がしかし、中には例外がある。
そう、さっきのあたしが丁度、そうなのと同じように。

もちろん、そんな風に険しい眼差しを寄越されるのなんてお見通しだったサラ(?)は、 手ぶらなことをアピールしながら、その場で優雅に一礼した。


「はじめまして。リーマス=ジョン=ルーピン。
私はそこのの親友で上司のサラ=ヘビノという。
今はこんな姿をしているが、これでも君たちより歳は上だよ」


ああ、うん。やっぱりサラだよね、君。
何故だか推定10歳くらいに縮んでて、初対面感が半端ないけど、サラだよね。
お前幾らなんでも年齢詐称すぎだろう……って、上司ってなに!?
お前と職場を同じくしたことなんて未だかつてないんですけど!?

思わずつっこみどころ満載の言葉に反応しかけたあたしだったが、 口に出す直前に『君はちょっと黙ってて』とスティアから釘を刺された為に慌てて口を噤む。


「上司だって?」
「その通り」


怪訝そうなリーマスの言葉にも、したり顔で頷くサラ。
思わず確認するようにあたしを見たリーマスだったが、 しかし、事態についていけていないのはあたしも同じである。
まぁ、しかし、なにか考えあってのことなのだろう、と困惑気味でも一応首肯しておく。


「えっと、うん。そうなの」
は日本のある機関に所属しているんだが。
闇の帝王に関することを全て任せていたんだ」
「!」


まさかの警視庁特命係設定生かしだった!

驚愕に目を見開くあたしの前で、サラはそれはすらすらと淀みなく、 あたしがエージェント的な物体で、闇の帝王を失脚させて、 本来なら二度とここには現れないはずだった、云々かんぬん……ということを適当に告げる。


「まさか……っ!だから、記憶を?」
「ああ。秘密裏に動く必要のある人間の顔を覚えられていると厄介だからな。
その場所を去ると自動的に記憶が薄れていくよう魔法がかけてあったんだ」
「そんな魔法があったなんて!」


驚くリーマス。
うん。実はあたしもそんな魔法かけられてたの初めて聞いた。
でも、記憶はそうでも、写真やなにかの記録はどうしたんだ?って疑問があるんだが。
自動的に記憶も記録も消えるの?便利すぎじゃね??その魔法。

サラの解説に、リーマスにばれない程度に怪訝な表情をしていると、


『いや、正確に言えば魔法じゃないよ』


まぁ、いつもの通り、したり顔のスティアがお助けマンとしてやってきてくれた。
ひゅーひゅー!待ってましたー!


『あはははは。う ざ い』


うざっ!?
スティアさん、当たりが厳しすぎやしませんか?


『気のせいだよ気のせい。ケ・セラ・セラさ。
人の気も知らないでこの野郎とか思ってたりするだけだよ。うん』
「それ『だけ』って言わなくない……っ!?」
『いや、言う言う。言うって。
――で、話の続きだけど、僕は君にそんな変な魔法をかけたことはないよ』


変な魔法って。


『変な魔法じゃないか。誰かの記憶を消すのなら簡単だけど、 特定の誰かの記憶やら記録やらを全ての人から消す、だなんて荒唐無稽もいいところだよ。
そんな離れ業、全盛期の創設者にだってできる訳がない』
「は?」


思いがけない言葉に、思わず目が点になる。
全盛期の創設者っていうと、あのホグワーツを作ったとんでも集団(サラ含む)のことだ。
それにも、『できる訳がない』?
え、じゃあ、あたしの――『名もなき魔法使い』の存在を消したのって、誰なの?


『一個人じゃないよ。かといって組織立ってのことでもない。
“宇宙意志”でもなんでもいいけどね。一言でいえば“世界”かな』


あまりに荒唐無稽で大きな話に、リーマスやサラのことも忘れて (もっとも、向こうも向こうであたしに構ってる余裕がないみたいだったが)
あたしはぽかんと黒猫を見る。
すると、スティアはうんうんとあたしの戸惑いに共感するように頷きながら口を開いた。


『これは答えてくれる人もいないから推測になっちゃうんだけど。
君ってつまりこの世界からすると異分子な訳でしょう?』


え?あー、うん?
あれ?でも、あたしのことを受け入れてくれた唯一の世界なんじゃなかったっけ?


『幾ら、受け入れてくれた世界って言っても、本人がいなくなっちゃえば関係ないよ。
つまり、が入る余地があったけれど、君が代替の利かないレベルのことをしでかしていなくなったせいで、 この世界にはぽっかり穴が空いたんだ。君のスペースがね。
余地は許されても、穴は駄目だ。その穴があるせいで、変な歪が生まれかねない』


スティアは語る。
だから、世界はそこに穴があることを隠したんだ、と。


『で、隠した隙にせっせとその穴を埋めにかかってたって訳』


いや、さっぱり意味が分からん。


『“名もなき魔法使い”なんて、中には空想だって言ってる人もいたんだよ。
顔も姿も分からない人間がいた、なんて矛盾、いつまでも信じ続けられる人がいるはずがない。
その内には“そういう人間がいた気がするけど、やっぱり気のせいだよな”ってことになる』
「!」


それは、そうかもしれないと思う。
些細な、子どもの頃の記憶も、自分が思い込んでいるだけで実は違った、なんてことがよくあるのだ。
記憶も記録も残ってないっていうのに、自分の感覚を信じるなんて、無理だろう。

それは、人間が、魔法使いが行う記憶の改竄なんかとは次元の違うレベルの後処理。
それを思うと、あくまでもそれに抗おうとしてくれたリーマスや他の人たちには、感謝しか起こらない。

と、丁度サラたちもそんな話をしていたらしく、 警戒心も露わなリーマスがあたしをかばうように抱き直しながら、鋭い眼差しをサラに当てていた。


「まさか……また記憶を消すつもりかい?」


ぎゅっと、腕にこもる力が痛い。
そこに、恐怖と怒りが籠っているのが十二分に分かり、あたしはそっと顔を伏せた。
自分の中から大切な人の記憶が零れていくのに気付いてしまった人が、 一体どれほど辛いかなんて、経験のないあたしには、まるで分からなかった。

と、そんな必死なリーマスの様子にサラは一度目を細めると、 取り繕ったのではない、心から優しい笑みを見せた。


「!」
「……いや。一度目はともかく二度目ともなると魔法の利きも悪い。
目立ちさえしなければ記憶の消去はなし、 場合によってはもこの仕事をもってめでたく退職、という許可は取ってきた」


…………。
……………………。
すげぇ良いシーンのはずなんだけどな。

なんかもう、凄く適当なスパイ映画の設定を聞いているような気分がしてきて、 あたしは思わず胡乱な視線をサラに向けてしまっていた。
そんな特殊任務に着いてる人間がそうそう円満退職なんてできるはずがないっていうのが基本のはずだが、 生憎、マグルの映画なんて馴染みのないリーマスは、悲しいかな、その違和感に気付くことができない。

しかし、ここでツッコミを入れてしまうと、これまでのサラの説明が全ておじゃんになってしまうので、 あたしは口元が引くつくのをこらえつつ、彼のさらなる説明に耳を傾けようとした。


「近年、闇の帝王に関する動きがありそうだという情報があった。
そこで、再度白羽の矢が立ったのが勝手知ったるということだ。
ただ、とどめを刺しそこなっている可能性もあったからな。今回は上司の私も一緒だ」


がしかし、そこにとんでもない言葉が混ざっていたために、 とても冷静にしてなんていられなかったのだけれど。
だって。

ヴォルデモートのとどめを刺しそこなってるって、どういう意味……?

感覚的にはほんの数日前のことを思い返す。
間違いなくヴォルデモートはあたしとスティアで倒したはずだ。
あの断末魔の叫びが、胸の痛みが、嘘だなんてありえない。

けれど、その考えを嘲笑うかのように、あたしはそこでふと思い出した。
すでに遠くなった過去、自分がクィディッチの競技場で内心呟いた言葉を。
思い出して、しまった。


どうしてトロールがいた?どうして、禁じられた四階廊下がある?
ひょっとして……賢者の石は、あるんじゃないのか。ヴォルデモートは、いるんじゃないのか。



ハリーを心配して、黒猫に助けを求めた、あの日の自分。
それは、不思議と今、リーマスと対峙している少年と重なった。

と、あたしの視線を感じたのだろう、そこで、サラはふわりと笑った。


「「!」」


大丈夫だ、と。
あたしはなんの心配もしなくて良い。
自分はそのためにここに来たんだと、語るように。

知っていた。
この男は、あたしとあたしの親友にだけは無上の優しさを見せるのだということを。
知っていた、けれどっ


「あたし……そんなの、頼んでないよ」
「ああ。私が勝手にしていることだ」
「なのに、なんで……っ」
の為じゃない。私自身の為、そして、の為だ」
「!!」


元の世界で、なにくれと世話を焼いて心配してくれていた友人の名前を出され、 思わず黙り込む。
脳裏に、困ったような苦笑がちらついた。


「『さんをよろしく』と言われた」
「……お前らは、あたしの保護者かっての。
でも……ありがとう」
「ああ」


逢えるのなら、私も逢いたい。

そう、創設者の面々を表現したサラ。
きっとホグワーツに帰りたいと思ったこともあるだろう。
けど、サラが還りたいのは、今のホグワーツじゃない。
同じ場所で、逢いたい人間のいないここは、サラにとっては嬉しいばかりの場所じゃないはずだ。

それなのに、来てくれた。
あたしを助ける、その為だけに。

そう思うと、目に涙が盛り上がってくる。
駄目だ駄目だ泣いちゃ駄目だ、と思うけれど、思えば思う程、感情は高ぶっていく。

そして、あたしはリーマスの腕から抜け出し、 飛びつくようにしてサラに腕を伸ばした。


「ありがとう、サラ!」
「どういたしまして?」


突然の振りだったにも関わらず、サラはなんなくあたしの体を受け止める。
体が小さくなったくせに、相変わらず可愛げのない男だ。

そして、あたしは間近になったその見慣れていないようで見慣れている顔を、まじまじと見つめてみた。
……しかし、すっごい美少年だな、ホント。
これが大きくなって、いつもの美青年になるの?
いやいや、もう大きくなんかならなくて一生このままでも良くない?


「……今、非常に不可解なことを考えなかったか」
「え?いやいや、簡単明瞭なことしか考えてなかったよ?」


即ち、美少年最高!だ。

と、そんな感じで大変和やか且つ和気藹々とした空気があたしたち二人に流れる中、 ふと、あたしは背中に寒気を感じた。
いや、何度も言うが、冬のホグワーツなので、寒いのは間違いないのだが、そうではなくて。
もっと、こう……背筋がゾゾゾッとくるような……


「……絶対、上司と部下って態度じゃないよね」
『まぁ、間違ってもね。それに、友達っていうにも親密すぎるって思われるよ。普通』

「うげっ」


冷気の発生源はなにを隠そう、あたしの一番愛している人と、 あたしを一番理解してくれている人だった。
一人でもプレッシャーが半端ないのに、今は二人でこっちを見ているらしく、 危機感も倍増である。

どっと背中に冷や汗が伝うのをあたしが感じていると、 そんな一気に表情の固まったあたしを見やったサラが、一言。


「男の嫉妬は見苦しいぞ?」
『「!!」』
「〜〜〜〜〜〜〜っ」


と、火に油どころかガソリンをばら撒くようなことを言ったので、 この後、あたしはしばらく生きた心地がしない日々を送る羽目に陥ったのであった。





なんだろう、この逆ハー?





......to be continued