ヤマアラシのジレンマって知ってる?





Life Is Wonderful?、あとがき





みなさん、こんにちわ。
ここから先は、現代パラレル悟浄夢『Life Is Wonderful?』の作品を通してのあとがきになります。
特に興味のない方は読まなくても全く問題はありません。
ちょっとしたネタばらしなど、読んでみるかーという方のみ、お進み下さい。



本当に、こんな長々とした作品にお付き合い下さったみなさま!
お疲れ様でした!(え)
本当はありがとうございました、と先に言うべきなのでしょうが、
あまりの長さに、まずはその言葉ですよね(笑)
実を言えば、書き始めたくらいだと15、6話位かな〜とか軽ーく考えてたんですが。
気づけばそれが25話位になり。
最終的には50話+α、と。
倍 以 上 じゃねぇかw
初アップから数えて○年です。
その内何年かは実質、休止状態だったのは確かですが、それにしたって長すぎる!
『小説を始めるのは簡単だが終わらせる事は難しい』とはよくぞ言ったものです。
ぶっちゃけ待ってくれてる人なんかいないだろうなーとか思っていたのですが、 時折拍手で「続きが読めて嬉しいです」とか「大好きです」とか言って下さる方がいて……。
一人でもそう言ってくれる人がいるならと、半ば意地で書き続けてました。
ようやく最終話をお届けすることができて、本当に嬉しいです。
ここまでありがとうございました!

さて、ではそろそろ作品の中身についての解説に移りましょう。
この作品は、『とにかく格好良い大人な感じの話が書きたい!』ということで始まりました。
どうにも、自分の書く話が子供っぽい感じが否めなかったので。
また、好きな歌手の方の歌が、良い感じにそのコンセプトにあっていたので、それを元にお話ができていきました。
参考までに言えば、

 *ポ○ノグラフィティ『素晴らしき人生かな?』
 *ポル○グラフィティ『サボテン』
 *BAMP OF CHI○EN『ハルジオン』

この三つがテーマソングです。
特に上二つですね。
まぁ、タイトルを見て頂ければ分かりますが、まんまです(笑)
歌詞は著作権の関係上載せられませんが、興味のある方は是非聞くなり見るなりしてみて下さい。

さて、閑話休題。
元になるものがあるのだから、ある程度までちゃっちゃと話が進んだとお思いでしょう。
がしかし。
結果から言えば、そうでもなく。
歌詞を元にしたのはいいものの、長期連載にありがちの暴走が始まってしまったのです。
ええ、気がつけばオリジナルのキャラが出張ってくるわ、 二人の馴れ初めで大幅な修正が必要になるわ、 チラッとしか出ないはずのキャラがガッツリ自己主張するわ、 もう、最初のプロットから「あれれれれ?」って感じで力一杯脱線していきました。
特に予想外だったのは、ヒロインさんと三蔵様ですね。
ヒロインさんの場合は、思った以上に彼女視点のお話が増えてしまいました。
感情移入する点で、あんまり細々設定しない方が良いんじゃないかと思っていたんですが。
でも、感情移入するには、その心情がぶっつんぶっつん切れてたら駄目でしょう。
最初に書いていた時は、ヒロインさんの感情の変化が嵐のように凄まじく、 あまりの脈絡のなさに、これじゃいかん!とその間を埋めていたら、結果的にこの長さ、と。
っていうか、ヒロインさん視点の方が悟浄視点より書きにくいって大問題ですね☆ホント。
で、三蔵様の場合は、本当に脇役で、最後にチロっと格好良いシーンがある位だったんですが。
思った以上においしい役になって、彼が主役の一話が+αで出現してしまいました。
書くのが面倒になった時とかは、「もう三蔵とくっついちゃえよ!」とか半ば本気で思いました。
だって、絶対三蔵様の方が甲斐性あるんですもん。
でも、まぁ。
ラストシーンは、連載開始時から決まっていたものなので、 ちょっと後ろ髪を引かれながらも、悟浄さんとの元サヤで終了しました。
うん。
今まで散々『現代パラレル悟浄夢』って言ってて、三蔵落ちにするのは不味いでしょう?(笑)



暗い話が続いていた時には、自分も暗ーい気持ちになって。
自分が学生のときには、ヒロインさんも学生で。
その時の私の状態がしっかり反映された、ある意味、一心同体な作品となりました。
人間っていうものは、急に一人ぼっちが寂しくなったり。
気づけば誰かとすれ違いで、傷付けあったり。
良くも悪くも集団の中で生きている生き物です。
学校では『みんなと仲良く』なんてスローガンを掲げていますが、 それは、一人ひとりが違う以上、どうやったって不可能なお話です。
お互いに努力したって、駄目なものは駄目だし、合うものは合うんです。
だから、近くにいる人を大切にしてあげて下さい。
せっかく出会えた、貴女に『合う』人とすれ違ったりしないように。
傷つけあったりしないように。

身近すぎて、大切にできなかった人はいませんか?
身近すぎて、甘えきっていたりはしませんか?

もし、このお話を読んで。
気持ちを伝え合うことの大切などについてほんの少しでも考えて頂ければ幸いです。
……何やら最後にゴチャゴチャ言いましたが。
まぁ、気に入って頂ければ感無量なんですけどね。

以上、現代パラレル悟浄夢『Life Is Wonderful?』でした!






ヤマアラシのジレンマ?
私たちは人間だろ?